ポータブル電源

ポータブル電源

ライフハック

スマホの充電だけでなく、パソコンや扇風機や液晶テレビなどの家電製品にも使えるポータブル電源。キャンプや車中泊などの非日常に、日常の快適さを程よくプラスできる便利アイテムなんです。

ポータブル電源 ライフハック

最近よく聞くポータブル電源ってなに? モバイルバッテリーとは違うの?

目次

  1. ポータブル電源ってなに?
  2. 多彩なシーンで使えるポータブル電源
  3. 実は平常時にも活躍する場は多い
  4. ポータブル電源は、好きな場所を日常に変えられる

ポータブル電源ってなに?

暑い季節にキャンプなどをしていると、扇風機ないかなぁとか、小型でもいいから炊飯器やIH調理器が使えればいいのに……なんて思ったりしませんか? もちろん、いつもと違う「不便」なことじたいを楽しむのがアウトドアです。でも徐々に慣れてくると、不快な暑さだけはどうにかしたいとか、今回だけは料理の手間をはぶきたいなどと考えてしまうものです。

そうした時に便利なのが「ポータブル電源」です。

「モバイルバッテリーとはなにが違うの?」という方がいますが、ポータブル電源は、モバイルバッテリーの大容量版だと言っても、間違いではありません。

ただし、単に大容量なだけではなく、ポータブル電源と言われるものは、出力の大きさと搭載する出力端子が異なります。

ほとんどのモバイルバッテリーは、USB出力しかありませんし、パソコンや扇風機などには使えませんよね。一方で、一般的なポータブル電源はAC出力、自宅の壁にあるACコンセントを備えています。出力も高いため、パソコンや扇風機はもちろん、小型のIH調理器や冷蔵庫にまで使えてしまうモデルもあります。

そうした多彩な家電製品に電源を供給できるため、内蔵されているバッテリーセルの管理も、BMSという機能により、慎重に行なわれています。

つまり、モバイルバッテリーよりも大容量で高出力、高性能なのがポータブル電源です。

例えばJVCの「BN-RB6-C」であれば、容量は174,000mAh/626Whです。これはスマートフォンであれば、約35台分の充電が可能な容量です。またAC出力が2口のほか、USB出力が3ポート、そのほかシガーソケット出力やDC出力を備えています。

なによりAC出力(パワー)は500Wで、定格消費電力が200W以下の省電力な家電製品であれば安全に使えます。そのうえで、USB出力などを使って様々なデジタル機器の充電や給電ができるんです。



ちなみに、よくポータブル電源と比較検討される「発電機」とは何が違うか。違いが分かりやすいのは「静かさ」や「排気がない」ことです。発電機は、その名の通り、小さな発電所もしくはバイクのエンジンを持ち運ぶようなものです。発電しながら電源供給するため、どうしても大きな音や、排気が発生します。

また、発電機はカセットボンベやガソリンなど、取り扱いに十分に注意すべき燃料が必要です。

発電機は、燃料があればいつまでも発電が可能な一方で、燃料の面で気軽に使えるとは言えず、さらに騒音や排気を考えると使用できる場所も狭まってしまいます。


多彩なシーンで使えるポータブル電源

様々な家電製品を使えるようにしてくれるうえ、安全で音が静かなため多彩なシーンで使えるのがポータブル電源です。

冒頭でも例に出しましたが、まず思い浮かべやすいのが、アウトドアなどのレジャーシーンです。

例えば大のアウトドア好きでも、毎回、炭火や焚き火で調理するのは、その後処理も含めて面倒に感じることがあるはずです。

ポータブル電源(の定格出力=パワー)にもよりますが、小型の炊飯器やIHヒーターなども使えます。そのいずれかだけでも使えれば、キャンプ料理が苦手でも、キャンプが楽しみやすくなるはずです。

料理は家電製品でチャチャッと作って、時短できた時間を、アクティビティなどの時間にあてるなど、キャンプやアウトドアの楽しみ方を変えられるんです。



注目度の高い車中泊での利用にもおすすめです。理由は、前述の通り、燃料を必要とする発電機よりも安全なうえ、使用時に静かで排気もないためです。ファンの音がかすかにするので、無音とは言えませんが、ポータブル電源の真横でヒソヒソ話ができるほど静かです。

そのため車載用の冷蔵庫や保冷/保温庫はもちろん、寒い夜には電気毛布を掛けて寝られるし、風のない日であればサーキュレーターなども使えます。独りで寂しい……という方には、液晶テレビを持ち込んでも良いかもしれません。

またポータブル電源自体の充電も、自動車の走行中にアクセサリーソケット(シガーソケット)からでも可能ですし、晴れていれば別売りのポータブルソーラーパネル「BH-SP100-C」でも充電可能です。

ソーラーパネルまで揃えておけば、長期の電源確保が期待できます。例えば被災時に停電が数日間続いた時には、心強い味方になってくれるはずです。

こうした長期間の利用を想定するのなら、より大容量で高出力の「BN-RB10-C」も選択肢に上がってきます。容量は1,002Wで出力は1,000Wです。加えて出力もACが3口で、USBが4口、DCが1口も備えているので、給電できる家電製品の幅も数も増え、より日常に近い生活が送れます。


実は平常時にも活躍する場は多い

キャンプや車中泊などのレジャーシーン、それに被災時など、いずれも非日常で活躍するというイメージが強いポータブル電源。

実は、日常でも活用できるシーン、使うと便利なシーンは少なくありません。

例えば園芸やDIYなどが趣味であれば、様々な電動機器が外でも使いやすくなります。夏場のガーデニングであれば、扇風機を使えるだけでも助かりますよね。また消費電力にもよりますが、電動工具への給電も可能になるので、長い電源コードを使う必要もなくなるかもしれません。

最近では、庭やベランダでキャンプ気分を味わう人が増えています。さらにリモートワークを庭やベランダで行なえば、気分転換にもなっておすすめです。

筆者の場合は、家族が居ると部屋の中で仕事するのが難しい環境です。そのため、試しにポータブル電源をベランダに出して使ってみたら、予想外に快適でした。「仕事が乗ってきたけど、ノートパソコンのバッテリーが残り少ない!」といった心配がなくなくなるし、「ちょっと風が欲しいなぁ」という時には扇風機を回しました。



ポータブル電源は、好きな場所を日常に変えられる

ここまで書いてきたようにポータブル電源は、いつも使っている電気製品を、家の中だけでなく好きなところで使えるようにしてくれます。それも発電機よりも手軽かつ安全に使えます。

キャンプなどの非日常のシーンで、日常使っている電気製品が使えるようにする。もしくは日常のベランダを、キャンプ気分が味わえるような非日常空間に変える。

安全で静かなポータブル電源だからこそ、様々な場所をユーザー好みの快適な空間へと変えられるんです。


※画像はBN-RB6-Cを使っています。

※本機を不安定な場所に置かないでください。必ず、平坦で安定した場所に置いて使用してください。

※本機の通風孔は、安全上絶対にふさがないでください。また、本機の各面から5cm以上スペースを空けてください。

※心臓にペースメーカーを装着している方は使用しないでください。ペースメーカーが、本機の影響を受ける恐れがあります。

※本機は防塵・防水仕様ではありませんので、ほこりや水、海水などがかからないように注意してください。また、手がぬれた状態で本機を操作しないでください。降雨時、降雪時、降霜時の使用は、事故や故障の原因となりますので、ご注意ください。

※給電する機器の充電制御や充電状況、環境などにより給電できない、または急速充電にならない場合があります。

Profile


フリー編集ライター
河原塚 英信
HIDENOBU KAWARAZUKA
デジタル系トレンド情報誌の編集者を経て、フリーランスの編集ライターへ。
カメラやスマートフォン、ドローン、VRなど、デジタル製品全般とSNSなどのWebサービスに精通。雑誌やWebサイトで執筆中。


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