JVCの進化する技術と機能

DLA-X770R | JVCの進化する技術と機能

独自の色再現技術 Real Color Imaging Technology(リアル・カラー・イメージング・テクノロジー)

JVCが開発した色再現技術「Real Color Imaging Technology」は、映像の色情報を正確に把握し再現することで、色再現性を飛躍的に高めました。また、DCIの色域に対応したカラーフィルターにより、オリジナルに忠実な色再現が可能となり、美しい4K映像をお楽しみいただけます。

※ DCI:Digital Cinema Initiatives。デジタルシネマ用の基準。


映画館仕様のXenon(キセノン)ランプ光源色

映画館で使用されているXenon(キセノン)ランプの光源色をシミュレーションして設定されたXenonモードを用意。これにより高効率の超高圧水銀ランプを使用しながら、映画館の上映フィルムと同様の発色でお楽しみ頂けます。

従来の色温度設定
Xenonランプの色温度設定
※効果をわかりやすくするためのイメージです。

6軸カラーマネジメント

R(赤)、G(緑)、B(青)、Cy(シアン)、Mg(マゼンタ)、Ye(イエロー)の6軸の色相/彩度/明度調整を可能にしました。調整時には、選択している色だけがカラー表示されるため、より直感的に操作できます。

オートキャリブレーション機能

光学センサーを使用して、簡単に設置環境や使用状況による光学性能変化に対してプロジェクターの画質を最適化できます。色バランスだけでなく、ガンマ特性、カラースペース、カラートラッキングなど画質に重要な要素を全て最適化します。

使用開始直後
1000時間使用後
オートキャリブレーション後
※写真はイメージです

12ポイントマニュアルガンマ調整

要望の高いマニュアルガンマ調整機能をキャリブレーションソフトウェア内に追加。PC上での操作がリアルタイムに映像に反映されるとともに、光学センサーなどを用いた調整も行えます。また、ガンマデータのインポートエクスポートにも対応した調整機能です。


オートキャリブレーション機能を行うには、市販の光学センサーとJVCのホームページよりダウンロード可能な専用ソフトウェアが必要です。詳細は こちら をご覧ください。

スクリーン補正モード

お手持ちのスクリーン特性に合ったモードをお選びいただくことにより、自然で色彩バランスのとれた映像に補正します。世界各国の主要スクリーンメーカーの最新モデルに対応しています※1

※1: 主要スクリーンと補正モードの対比表は、 スクリーン補正モード対応表をご覧ください。

スクリーン補正なし
スクリーン補正あり
※写真はイメージです

ピクセルアジャスト機能

「ピクセルアジャスト機能」は、映像の色ずれを1/16画素単位細かく調整。画面全体を121 ポイントに分割しての調整も可能なので、映像全体において色ずれのないクリアな映像をお楽しみいただけます。設定値は2種類記録することが可能です。

調整前
調整後

121ポイント調整イメージ

調整したいポイントにカーソルを設定して調整します。

レンズメモリー機能

レンズのズーム、シフト、フォーカス調整内容を最大10種類保存し、簡単に呼び出す事ができる「レンズメモリー機能」を搭載しました。映像サイズが異なる作品でもリモコンで簡単に切り換えることができます。

登録例〔シネマスコープスクリーンを使用の場合〕

メモリー1:ビスタサイズ(16:9)
メモリー2:シネスコサイズ
メモリー3:シネスコサイズ
(字幕画面外)
※写真はイメージです

JVC独自の「ピクチャートーン」

独自開発の「ピクチャートーン」は、複雑な画質調整をすることなく、自動的に「ガンマ」、「コントラスト」、「明るさ」のバランスをとりながら、設置環境に応じたお好みの明るさを±16段階で調整することが可能です。

-16
±0
+16
※効果をわかりやすくするためのイメージです。

画質モードとカラープロファイル

映像を特長づける色空間情報に着目し、映像が持つ色表現の詳細情報を正確に把握したことで、専用の「カラープロファイル」を生み出すことに成功しました。豊富な画質モードとの組み合わせで多彩な画質をお楽しみいただけます。

画質モード カラープロファイル
2D信号入力時 3D信号入力時 内容
フィルム フィルム1 Eastman Kodak Companyの映画フィルム特性に近似した色空間となります。
フィルム2 富士フィルム株式会社の映画フィルム特性に近似した色空間となります。
フィルム3 テクニカラー(3色法)で制作されたフィルムをもとにデジタルリマスタリングされた作品に適した色空間です。
3Dフィルム※1 フィルムで撮影された3Dの映画に適した色空間となります。
シネマ スタンダード HDTV 規格の色空間となります。※2
シネマ1 - 明るさアップと色鮮やかさを両立させたJVC オリジナルの映画向け色域となります。
シネマ2 DCI 規格に近似した色空間となります。
3Dシネマ 3D映画全般の鑑賞に適した色空間となります。
BT.2020 - BT.2020の色域に適した色空間となります。
アニメーション スタンダード HDTV規格の色空間となります。※2
アニメ1 - CGアニメに適した色空間となります。明るい色彩のアニメに向いています。
アニメ2 セル画アニメに適した色空間となります。淡い色彩のアニメに向いています。
3Dアニメ 3Dアニメの鑑賞に適した色空間となります。
BT.2020 - BT.2020の色域に適した色空間となります。
ナチュラル スタンダード HDTV規格の色空間となります。※2
ビデオ - 明るさアップを活かし、ドラマなどのビデオ素材に適した色域となります。
3Dビデオ 3Dビデオ素材に適した色空間です。
リファレンス 映像そのままを忠実に再現する色域となります。
BT.2020 - BT.2020の色域に適した色空間となります。
HDR スタンダード HDTV規格の色空間となります。※2
ビデオ 明るさアップを活かし、ドラマなどのビデオ素材に適した色域となります。
BT.2020 BT.2020の色域に適した色空間となります。
THX THX※3 - THX規格の色空間となります。
- 3D THX※3
User 1~User 5 スタンダード 「画質モード」が「User 1」~「User 5」の場合は、左記の「カラープロファイル」から選べます。
*「カラープロファイル」の内容は、上記と同じです。
シネマ1
シネマ2
アニメ1
アニメ2
ビデオ
リファレンス
BT.2020
3Dシネマ
3Dアニメ
3Dビデオ
x.v.Color※4※5 x.v.Color 規格の色空間となります。
オフ 色空間調整を行わないモードです。
Custom 1~Custom 5 オートキャリブレーションにて調整された調整値が保存されます。
*オートキャリブレーションには、市販の光学センサーとプロジェクターキャリブレーションソフトウェアが必要です。詳しくは当社ホームページをご覧ください。
※1 3D信号入力時は、固定値となり選択できません。
※2 HDTVとは、High Definition Televisionの略称です。
※3 「画質モード」が「THX」の場合、固定となり、選択できません。
※4 x.v.Colorに対応した映像を鑑賞する場合、「画質モード」で「User 1」~「User 5」を選択し、「カラープロファイル」を「x.v.Color」に設定してください。
※5 x.v.ColorとはHDTV 規格よりも広い色空間をもつ動画用広色域色空間規格です。