HDR機能無償アップグレード


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2020年9月3日 報道発表


使用環境に応じ、HDR10コンテンツを最適な明るさ設定に自動調整する新機能「Theater Optimizer」を追加

D-ILAプロジェクター「DLA-V9R」「DLA-V7」「DLA-V5」 のHDR機能を無償アップグレード




株式会社JVCケンウッドは、JVCブランドより発売中の8K映像表示対応D-ILAプロジェクター「DLA-V9R」、および4K対応D-ILAプロジェクター「DLA-V7」「DLA-V5」の計3モデルに対応する最新ファームウェアを11月中旬より公開します。

今回のファームウェアによるバージョンアップでは、各ユーザーの使用環境に合わせて最適な明るさ設定に自動調整する新機能「Theater Optimizer」を追加。前回のアップデート(2019年10月)で搭載したUHDブルーレイディスクなどのHDR10コンテンツ映像をフレームごとに解析し、最適なトーンマッピングを行う「Frame Adapt HDR」機能に本機能が加わることで、HDR映像の再現性をさらに強化します。また、これまで寄せられたユーザーニーズに応え、新たな設定の追加やメニュー構成の見直しなど、使い勝手の向上を図っています。



企画意図


前回のアップデート(2019年10月)で搭載した「Frame Adapt HDR」機能は、HDR10コンテンツのシーンごと、あるいはフレームごとに異なるピーク輝度を独自のアルゴリズムで瞬時に解析し、プロジェクターの映像投写に最適なダイナミックレンジに自動調整するもので、プロジェクターにおけるHDRコンテンツの再現性を画期的に高める機能として世界中のホームシアターファンより高い評価を得ました。 

一方で、プロジェクターでHDRコンテンツを再現する上での課題として、設置条件や使用頻度などがユーザーごとに異なるため、それぞれの条件によってスクリーン上の輝度が変化してしまうことも挙げられます。

そこで当社は今回のアップデートにて、その課題を解決する「Theater Optimizer」機能を新たに提供します。本機能は、ユーザーの使用環境によって異なるスクリーンサイズやスクリーンゲイン情報の入力に加え、内部的に計測可能な明るさに紐づく情報を総合的に演算し、最適な明るさ設定に自動で調整します。従来の「Frame Adapt HDR」に本機能が追加されることで、各ユーザーがそれぞれの使用環境や使用状況に応じた最適な設定でHDR映像を楽しめます。

また、これまでユーザーから寄せられた要望に応え、「Frame Adapt HDR」機能の「明るさ調整を5段階にアップ(従来は3段階)」や「入力信号毎に応じた『画質モード』のみ選べるメニュー表示の導入」など、新たな設定の追加やメニュー構成の見直しも実施しています。

本アップデートにより、従来のような難しいマニュアル設定や個別設定も不要となり、プロジェクターでのHDRコンテンツの視聴環境がさらに広がります。当社では今後も、より多くのユーザーの皆さまに迫力あるプロジェクターの映像世界を楽しんでいただける提案をしていきます。


アップデートの主な特長


1.ユーザーごとの使用環境を解析し、最適な明るさでHDRを表示する「Theater Optimizer」機能を追加


ユーザーの使用環境によって異なるスクリーンサイズとスクリーンゲイン情報の入力と、内部的に計測可能な明るさに紐づく情報をインテリジェントに演算し、それぞれの設置環境に合った最適なトーンマッピングを自動で行う「Theater Optimizer」機能を追加。コンテンツの解析を元に最適なトーンマッピングを行う「Frame Adapt HDR」と組み合わせる※1ことで、ホームシアターにおけるHDR映像の再現性をさらに高めました。また、本機能の使用時にも18bitレベルのガンマ処理を行うため、明部の階調段差や暗部の黒つぶれを抑え、高精度でなめらかなグラデーションを再現します。

※1:「Theater Optimizer」機能は、「Frame Adapt HDR」画質モード選択時のみ有効です。


2.ユーザーニーズに応じて、新たな設定の追加やメニュー構成の見直しを実施


(1)「Frame Adapt HDR」使用時に5段階の明るさ切り替えが可能

明るさを5段階(従来は3段階)で調整可能とし、より繊細かつダイナミックなHDR映像が楽しめます。

(2)入力信号ごとに使用可能な「画質モード」のみを表示する「映像タイプ」メニューの追加

難しいマニュアルでのガンマ設定や色域設定を気にすることなく、入力映像に最適な「画質モード」の選択が可能です。

(3)コンテンツの色域情報に応じて最適な「カラープロファイル」に自動で切り替え

BS4K放送などのコンテンツ入力時に、色域情報に応じて最適なカラープロファイルが自動で切り替わるので、面倒な手動での切替えが不要です。

(4)「Auto Pic. Mode Select」機能を追加

入力信号毎(SDR/3D/HDR10/HLG)に遷移する「画質モード」を設定可能です。

(5)パナソニック株式会社製Ultra HDブルーレイプレーヤー「DP-UB9000」と連携する「画質モード」の追加

同機と簡単かつ最適に連携できる「画質モード」を追加し、従来のマニュアルによる個別設定を不要にしました。

(6)キャリブレーションソフトの機能改善

(7)「Color Profile」の一部名称変更や追加


アップデートの概要


・ファームウェア公開時期 : 2020年11月中旬
・対象商品 : 「DLA-V9R」「DLA-V7」「DLA-V5」
・内容 : 対象商品のファームウェア‟Version3.50”(無償)
・バージョンアップ方法 : 下記当社ホームページのサポートサイトよりダウンロードしたファイルでバージョンアップ可
・サポートサイトURL : https://www.jvc.com/jp/projector/support/dla-v9r_v7_v5_update/

[ファームアップデートにおける注意事項]
ファームアップデートを実行する前に、以下の事項をご確認ください。
・本ファームウェアは、現在のファームウェアが‟Ver 3.49以前”のユーザーを対象としています。
・ファームアップデート後は、以前のバージョンに戻すことはできません。また、各設定項目が工場出荷設定状態にリセットされます。新機能が必要な方のみ、ファームアップデートを実行してください。
・詳しくは上記サポートページ(ダウンロードサイト)をご参照ください。


<商標について>
・「D-ILA」「Frame Adapt HDR」「Theater Optimizer」は株式会社JVCケンウッドの商標または登録商標です。
・HDMI (High-Definition Multimedia Interface)とHDMIロゴは、HDMI Licensing. LLCの商標または登録商標です。
・その他、記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。


関連情報



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